上の子の先生はリーディングを得意とする先生です。
その先生に出会って以来、生活の中に本がある事の大切さを学びました。
ここに私が書いていることはその先生の言葉であり教えです。
本を読めば読むほどボキャブラリーが増えます。
ボキャブラリーが増えれば、さらに難しい本が読めます。
そしてどんどん世界が広がります。
読書時間は苦痛で面倒な宿題や仕事ではなく、
楽しみ、リラックスできるひと時です。
読書はコミュニケーションツールです。
本は読み手に語りかけ、読み手は考えます。
読む力は書く力にもつながります。
書くことは感情表現の手段となります。
我が子の学校では、特に読み書きを重視しているようです。
下の子のクラスでもすごくたくさん本を読ませます。
上の子のクラスでは宿題はまずありません。
読書だけです。
読み書きに共通して大切なことは、感じること。
先生は強くその事を子どもたちに教えます。
リーディング・ライティングの授業の様子ですが、
リーディングの授業で本を読み進めていく中、歓声やため息があちこちから起こります。
お話が終わると拍手がおこります。
みんな感じて、表現して、共有しています。
ライティングの授業では自分の経験、自分の意見を書く課題が多いです。
「強く感じることを書く。」
先生の口癖です。
上の子のクラスでモーニングワークに日記を書くのですが、
ある日、隣の席の子が日記を書きながら泣いていました。
トピックは、
『あなたが一番会いたい人、恋しく思っている人や物は?』
で、亡くなった犬の事を書いて、思い出したらしいです。
別の日も、自分の『最後の瞬間』を文章におこす時、
例えば、幼稚園の最後の日、サマーキャンプの最後の日、愛犬との最後の日…
考えている最中で、複数のクラスメイトが泣き出しました。
先生が
「いいよ、もっと泣きなさい。」
と言って、背中をさすりました。
それに刺激されて、
他のみんなも自分の経験を次々と発表し、
それぞれが感傷に浸りました。
思い出して、周りを気にせず泣けるということに
私はいつも感心します。
私もこの年になって初めて、本を読んで目が腫れるほど泣きました。
子どもも主人もびっくり、
私自身もびっくりでした。
子どものリーディングのヘルプをしながらかなりの本を読んで来ましたが、
一つお話を読む度に、英語力と人間力が少し高まる気がしています。
ちなみにその本は
『There's a Boy in the Girls' Bathroom』by Louis Sachar
でした。
上の子の授業に先生が選んだ名作です。
「私は何度読んでも最後は泣くのよ。」
という先生、やはり授業中読みながら涙を浮かべていました。
私は家でゆっくり読みました。
日本語版もあるみたいですね。
興味のある方は読んでみてください。
「本は宝です。
素敵な本と出会う事は一生の宝となります。
まだ発見されていない名作が何処かにあるかもしれません。
いや、まだ書かれていないかもしれません。
もしかしたらあなたが、自分が、それを書くかもしれません。」
というのも、先生のお言葉でした。
そんなこと言われると、なんだか探してみたく、
書いてみたくなりませんか?