私の生きる道 (アメリカインディアナ州)

2016年6月 アメリカインディアナ州に移住

バジルを頂き、PESTO作り

先日、友達に連れられて遅がけに閉店後のオーガニック農園に立ち寄ったら、
売れなくなったバジルを大量に分けてくれました。

私はバジルが大好きで、大量のPESTOを作って瓶詰めにしてストックするのが夢でしたが、
なかなか大量のバジルが手に入らず、食べきりで少量作るのがベストでした。

それが遂に今日、夢が叶いました!

バジル、ニンニク、松の実、パルメザンチーズ、オリーブオイルをミキサーにかけます。
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二瓶出来ました。
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一瓶は、一緒に行ったお友達にお裾分け。

パスタに贅沢に絡めて食べたいところですが、
それだとあっという間になくなるので、
今回はサンドイッチのパンに塗ったり、サラダドレッシングにしたり、
野菜をディップしたりして食べます。
パン生地に混ぜ込んでパンを焼いても美味しいそうです。

アメリカの主治医に報告、エコー検査

アメリカに戻ってすぐに、こちらの主治医の診察がありました。

そこで、日本でPET検査まで受けた事やその結果、
エコーやMRIまではできていない事などを報告しました。

主治医は念のためエコー検査を受けておこうと言ってすぐに検査予約を取ってくれ、
こちらに戻った翌週に早速検査を受け、
その結果も、検査3日後に聞いて来ました。

結果はやはり問題ないとのことでした。

ただ、検査結果の用紙を頂くのを忘れた為、
詳しくどう大丈夫なのか、
何も無いのか、
何かあるが心配するものでは無いということなのか、
今現在、まだ把握していません。
次回の診察時にもらって来ます。

日本では、10年経つまでは半年〜1年に1回は腫瘍マーカー、造影CTを含めた術後検査を受けるように言われますが、
アメリカではそういった検査は積極的には行いません。
ステージ4の場合、もしくは何か症状があった場合のみです。
先生曰く、メリットよりも費用的・精神的なデメリットの方が大きいと考えるようです。

確かに。

日本の様に保険が適用されるパターンは少なく、
今回、主治医に取ってもらった病院でエコー検査していたら、7万円かかるところでした。
主人が気付いて、私たちの入っている保険でカバー出来る病院に変更しました。
危なかったー。
入っている健康保険によって、費用をカバー出来る病院が決まっているのです。

私の場合は、
今後、日本に一時帰国した時は日本の方針に従って検査を受けようと思います。
アメリカではこちらの方針に従い、積極的に検査をお願いすることはしません。
ただ、ホルモン剤の内服は後3年は続くので、
こちらの主治医の診察は、3ヶ月毎に続きます。

SLEEP OVER お泊まり会

お友達ママが下の子をプール&お泊まり会に誘ってくれて、
7/27- 28に、下の子は喜んで参加してきました。

インディアナ州では農家が多くて、彼らの敷地は言うまでもなく広い!
だだっ広いバックヤードにツリーハウスやらプールやらトランポリンやら色々置いている家が結構あります。
うちの子は、そんなトランポリンやプールがあるバックヤードを羨ましがります。

今回お邪魔したお家は農家ではないものの、子どもにとってはまさに夢の国!

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言葉の壁も依然としてあるし、
心配しているだろう私を安心させようと、
お友達のお母さんが写真や動画をたくさん送ってくれました。

翌日、朝10時にお迎えにいった時に聞くと、
参加者は6人、全員女の子。
前の晩は夜11時までプール、朝の3時まで起きてトーク、
朝もそこそこ早起きしてトランポリン。

帰宅したらソファーに倒れこんでそのまま4時間ほど爆睡し、遅いお昼を食べてからまた1時間寝ていました(笑)

体力的にもかなりタイトなお泊まり会に加え、
英語漬けで気疲れもしたに違いありませんね。

下の子にとってすごく貴重な経験で誘ってもらってとっても有難いと思いました。

今度は是非うちへ、と言いたいところですが、
我が家がホストでお泊まり会は、遊具などエンターテイメントに欠けるし、無理だわ^^;

PET検査の結果

検査から1週間経った7/10に、PET検査の結果を聞きにクリニックに行きました。

結果は、CTに写った影は悪性のものではなさそうだとのことでした。

緊張の糸がプチッと切れると同時に、
この結果を受けるまでの私の精神状態を、機関銃のように先生に喋り続けた私。
それを聞いて先生は、
「あなたに心配させるつもりではなかったのよー。」
と申し訳なさそうに言い、
それを聞いて、私の方が申し訳なくなりました(汗)。

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結果報告書にはエコーやMRIでの精査のことも書かれているのですが、
日本では時間が無く、
アメリカに戻ってからこちらの主治医に相談することにしました。

こちらで主治医に報告し、その後受けた追加検査については、今度書きます。

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今回のことで色々考え、色々感じました。

検査結果待ちの間、自分の事、子ども達の事、家族の事、将来の事...。
しかし、色々考えてみても、結果を聞かないことには空を掴むだけで無益だとわかっている自分に気付き、
そして考えることを止め、少し現実逃避してみるものの、
やっぱり考えてしまう…。
そういった思考サイクルが、分単位で目まぐるしく変わる、
そうやって自分でバランスを取っていました。

検査を受か終わってから少し気持ちに変化が出てきました。
結果を聞く日が近づき...

自らの足で電車に乗って、クリニックまで歩き、番号を呼ばれて診察室に入る、
そして先生が口を開くまでのその緊張感に、私は耐えなければいけない、
逃げられるものではない、
その時は必ずやって来る、
どんなことがあっても受け入れなければいけない。

でも、検査結果を聞くという緊張感はその時で終わる。
今ある真実を受け止める。
それだけの話。
無いものを求めるのではなく、
あるものも否定するでもない、
今あるものを、今自分が置かれている状況を、
なんの価値基準も持たずに受け取る。

ただそれだけの話。


そう覚悟を決めた時、
自分がもはやもう検査結果の良し悪しにそれほど振り回されていないことに気づきました。

そんなこんなで、
案外すんなりとその日を迎え、結果を聞いて帰宅することができました。



病気になって良かったなんて確かに綺麗ではあります。
ただ、悟りが開けたような感覚に出会えて、
辛い時にその感覚を呼び起こすことが出来るようになった事は強みだなと思うし、
貴重な人生を歩めていることに有難いと感じます。

私なんてまだまだですが、
同じように病気を抱え大変な思いをして闘っている人は数多くいて、
こういった経験が彼らに神のような強さを与えてくれるんでしょう。

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因みに…

何度となく崖っぷちを経験してきた私のピンチの乗り越え方ですが、
何も考えずに頭を空っぽにして結果を聞くよりも、
ある程度色々考えて、あらゆる可能性をシュミレーションをしておく方が、
どんな結果でも心のコントロール可能となるんです。
『想定範囲』を出来るだけ広く持つということかな。
良きを望むとか悪しきを憎み恐れるとかいう感情は全て捨てて、あくまでもシュミレーションです。

そして説明が難しいのですが、
自分をどこか遠く高いところに置いて、そこから真実を直視する感じ。

何かの結果待ち、という時にはいつも使う手法です。
これから何か重大な結果発表を控えている方は、試してみてはいかがでしょう(笑)。

PET検査を受けました。

『造影CTで肝臓に影』の続きです。

CTから約1週間後の7/3に、総合病院でPET検査を受けて来ました。

病院までは電車で50分、降り立った駅から病院のシャトルバスに乗り継いで約10分ほどの所、
今回のことがなければ地理的に来ることがなかった病院です。

PET検査とは、
ブドウ糖に放射線を放出するポジトロン核種を組み込んだ薬剤(FDG)を身体に注射し、
薬剤から放出される放射線をPETカメラで捉えるというものです。
悪性細胞が正常細胞よりも3〜8倍ものブドウ糖を取り入れる性質があるので、
悪性細胞には薬剤が異常集積します。

また、頭から尾骶骨まで、全身を一度に捉えることが出来るので、
がんの転移、再発、全身状態の把握に有用な検査です。

私の場合の検査手順ですが、
前日の夕食を最後に、検査が終わるまで水以外は飲食禁止。
血糖値が上がると検査結果に影響するからです。

朝9時半に家を出て、病院に着いたのが11時。
11時半から検査です。

被検査者の体から放射線が出ているため、
PET検査室は、地下1階、入り口の扉は受付のスタッフによりしっかりと管理され、
物々しい雰囲気で、ただでさえ緊張して来たのにここで思いっきり構えてしまいました。

まず着替えをするように言われ、
その際、360mlのミネラルウォーターを飲み干すようにと渡されました。
腎臓・膀胱に溜まった余計な薬剤を排出するためです。

その後、血糖値の測定をし、薬剤の注射。

注射は機械で自動的に身体に入るように設定されていて、その機械がまた、今まで見たこともないごっつい機械で、
何やらヤバイ薬を入れられているような感覚で、とても怖く感じました。
実際は痛くも痒くも無いです。

その後、薄暗い個室に通され、ソファーで1時間休みます。
体をなるべく活動させないようにとの事で、携帯も読書も禁止、目を閉じて寝ておくように、との事でした。

1時間経ったら検査技師さんが呼びに来て、トイレに行ってから撮影です。
撮影は15分ほどで終わります。

1度目の撮影が終わると、再度30分同じ個室で休みます。

30分経過するとトイレに行ってから2回目の撮影、こちらも15分ほど、それで全て終了です。

会計を済ませて、帰路につきました。


家に着いたのは4時ごろ。
休憩時間や撮影時間、うとうとしては起こされて、またうとうとしては起こされての繰り返しで、
くたくたに疲れました。

因みにこのPET検査、保険が効いて30,000円超えです。

結果は、1週間後の7/10にクリニックで聞きます。

くるみパン

くるみパンを焼きました。

4ヶ月も前、消費期限間近のため、タダも同然な程度にまで値下げされていたくるみを買って、長い間冷凍庫で放置していました。

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バターをつけると、じわじわ溶けるほどのほかほか焼きたてをいただきました。
ホワホワでふっくら、たまりません。

今回は一次発酵まではホームベーカリーに任せたので、
楽チンでした。
と言っても、準備から焼き上がりまで、3時間はかかるので、
焼きたてを食卓に出そうと思えば、土日の昼食か夕食に限られますね。
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造影CTで肝臓に影

日本で、6/27に乳がんの7年目定期検査として、造影CTを受けて来ました。

「肝臓、胆嚢、胆管、膵臓周辺、転移ありません。リンパ腫れありません。乳腺に異常ありません。後は肺だな…。

肺にも…転移ありません。」
と、ここまでは今までと同じ流れ。

過去15回ほど造影CTを受けて来て、今までならここで終わり、ほっと胸を撫で下ろして診察室を出るのですが…

今回は違いました。

「…ひとつだけ気になるところがあるんだわ。」

で、画像を見せられ、

「ここに黒く写ってるところあるでしょ。多分大丈夫だと思うけど、念の為、PET撮っとこ。」

「これ、どこですか?」

「肝臓だね。」

即、先生のオーダーが出で、看護師さんとクラークさんがセカセカと動き出し、検査はいつがいいだの、同意書はこれだの、検査説明書を読めだの色々言われ、待つこと30分、提携先の総合病院でPET検査の予約が取られました。

1年前のCT画像を先生が見返したところ、実は1年前にもその影はありました。
ただ、今回の方がより大きく、素人目でもはっきりわかりました。
先生は黒く写ってる箇所が1個だけなので乳がんの転移らしくはないと言いますが、増大傾向を確認した途端先生の顔色が変わったので、これは赤信号なんだと察しました。

そもそも、なんで肝臓?
肝臓という生命を司る重要臓器なだけに現実味がどうも湧きません。
再発を恐れ過ぎて、何度も悪夢を見たり、最悪の事態を想像したりして来ましたが、
いきなり肝臓とは想定範囲外でした。

今回のことで気付いたのですが、
「どうしよう。」と周囲を巻き込んでいるうちはまだまだ余裕で、
本当のピンチに直面すると、
孤立を望むようになり、騒ぎ立てることすらできなくなるものみたいです。
流れの速い川に、ただただ流されていく自分がいました。

病院から家までの帰路では、「肝臓に影」が頭から離れず周りの世界から完全に遮断され自分だけが異なる時空に彷徨っている孤独感。
両親に話してから現実味が湧いてくると、「いや、多分違う。大丈夫。」と否定したい気持ちと、そうだったらどうしようという恐怖。
その後は、「なるようになれ!」と受け入れる努力とは裏腹に、向き合うには大きすぎる不安が大波で襲ってくる感じ。
そして、検査を受け終わった頃には、どんな結果でも受け止めようと覚悟して結果を聞きに行くのでした。

エリザベス キューブラー ロスの本を読んだ事があるのですが、
『死の受容過程』の説明にあった五段階に似てるなと、今書いていて思います。

CT検査含めこの出来事は6/27、日本帰国してすぐのこと。
7/3がPET検査で、その結果を7/10に聞きに行くことになりました。
私達の日本滞在が6/25〜7/18なので、
この時点で日本滞在中の3分の2は病気のことで頭がいっぱい、心から楽しめないこと確定でした。

7/3のPET検査のこと、その結果のことはまた後日書きます。