私の生きる道 (アメリカインディアナ州)

2016年6月 アメリカインディアナ州に移住

Holes

今回読んだ本は、
"Holes"
by Louis Scharです。
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私の大好きな作家、Louis Scharの代表作であり、
近年、最も優れた児童書第6位に選ばれています。

また、映画にもなりました。

初めて読んだLouis Scharの本は、以前にも記事にした
"There's a Boy in the Girls' Bathroom"でした。
その本で彼の作品に恋に落ち、全て読みたいと思いました。

上の子のクラスに付き添っていた時、クラスルームブックの中にこの"Holes"の本を見つけました。
すぐに手に取って、子どもの授業中にこっそり読み始めたらもう止まらなくなって、
先生に許可をもらって家に持ち帰り読み終えました。

先が読みたくてウズウズする本でした。

主人公のスタンリーは、
ちょっとした災難に不幸が重なり、犯してもいない罪で少年更生施設に放り込まれます。
そこは砂漠のど真ん中にあり、
そこに入っている少年たちがするように言われたことは
一日中穴を掘ることだけ。
猛暑の中、ひたすら穴を掘ります。
水も1日数回配られる量のみ。
シャワーも数分限定で時間が来たら水が止まる…。

慣れるまでは体力的にも精神的にもボロボロでしたが、
月日が経ちスタンリーはその環境でたくさんのことを学びました。
特に友情、家族を想う彼の気持ちに胸を打たれました。

この本に中毒性があった理由は、
更生施設での少年の日々を書いただけではなく、
その背景に謎を解くべくミステリーがちらほら隠されていたことです。
ドキドキしたし何度もページを戻って謎解きのヒントを探しました。

とても面白いのでぜひ小説でも映画でも手にとってみるのをお勧めします。
ただ、小説を読み終わって直ぐに家族皆でDVDを借りてきて映画バージョンを観ましたが、
やっぱり小説の方が面白かったです。

本は良いですね。
頭で描くイメージに制限がないため、
どれだけでも自分で小説の世界を創造できてしまいます。

この本には続きがあり、
この更生施設でスタンリーと一緒に穴を掘っていた別の少年が、
更生施設を出てからどの様に生活し立ち直っていったかを書いた本、
"Small Steps"も、先日読み終わりました。
この本についてもまた書きたいと思います。