私の生きる道 (アメリカインディアナ州)

2016年6月 アメリカインディアナ州に移住

PET検査の結果

検査から1週間経った7/10に、PET検査の結果を聞きにクリニックに行きました。

結果は、CTに写った影は悪性のものではなさそうだとのことでした。

緊張の糸がプチッと切れると同時に、
この結果を受けるまでの私の精神状態を、機関銃のように先生に喋り続けた私。
それを聞いて先生は、
「あなたに心配させるつもりではなかったのよー。」
と申し訳なさそうに言い、
それを聞いて、私の方が申し訳なくなりました(汗)。

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結果報告書にはエコーやMRIでの精査のことも書かれているのですが、
日本では時間が無く、
アメリカに戻ってからこちらの主治医に相談することにしました。

こちらで主治医に報告し、その後受けた追加検査については、今度書きます。

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今回のことで色々考え、色々感じました。

検査結果待ちの間、自分の事、子ども達の事、家族の事、将来の事...。
しかし、色々考えてみても、結果を聞かないことには空を掴むだけで無益だとわかっている自分に気付き、
そして考えることを止め、少し現実逃避してみるものの、
やっぱり考えてしまう…。
そういった思考サイクルが、分単位で目まぐるしく変わる、
そうやって自分でバランスを取っていました。

検査を受か終わってから少し気持ちに変化が出てきました。
結果を聞く日が近づき...

自らの足で電車に乗って、クリニックまで歩き、番号を呼ばれて診察室に入る、
そして先生が口を開くまでのその緊張感に、私は耐えなければいけない、
逃げられるものではない、
その時は必ずやって来る、
どんなことがあっても受け入れなければいけない。

でも、検査結果を聞くという緊張感はその時で終わる。
今ある真実を受け止める。
それだけの話。
無いものを求めるのではなく、
あるものも否定するでもない、
今あるものを、今自分が置かれている状況を、
なんの価値基準も持たずに受け取る。

ただそれだけの話。


そう覚悟を決めた時、
自分がもはやもう検査結果の良し悪しにそれほど振り回されていないことに気づきました。

そんなこんなで、
案外すんなりとその日を迎え、結果を聞いて帰宅することができました。



病気になって良かったなんて確かに綺麗ではあります。
ただ、悟りが開けたような感覚に出会えて、
辛い時にその感覚を呼び起こすことが出来るようになった事は強みだなと思うし、
貴重な人生を歩めていることに有難いと感じます。

私なんてまだまだですが、
同じように病気を抱え大変な思いをして闘っている人は数多くいて、
こういった経験が彼らに神のような強さを与えてくれるんでしょう。

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因みに…

何度となく崖っぷちを経験してきた私のピンチの乗り越え方ですが、
何も考えずに頭を空っぽにして結果を聞くよりも、
ある程度色々考えて、あらゆる可能性をシュミレーションをしておく方が、
どんな結果でも心のコントロール可能となるんです。
『想定範囲』を出来るだけ広く持つということかな。
良きを望むとか悪しきを憎み恐れるとかいう感情は全て捨てて、あくまでもシュミレーションです。

そして説明が難しいのですが、
自分をどこか遠く高いところに置いて、そこから真実を直視する感じ。

何かの結果待ち、という時にはいつも使う手法です。
これから何か重大な結果発表を控えている方は、試してみてはいかがでしょう(笑)。